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名古屋市の老朽危険空家等除去費補助金とは

2023.10.10(Tue) 解体工事コラム


こんにちは。
愛知県名古屋市で解体工事をさせて頂いております、(株)Fast one(ファストワン)です。
愛知県名古屋市で解体工事を行った場合、条件によって自治体から補助金や助成金が出ることはご存じですか?
前回のブログでは、老朽木造住宅除去助成金についてご説明させて頂きましたが、今回はもう一つの補助金である”老朽危険空家等除去費補助金”についてご説明させて頂きます。

老朽木造住宅除去助成金についてのブログはこちら

老朽危険空家等除去費補助金とは

名古屋市にて空家等対策を推進していくため、老朽化がひどく周囲に危険を及ぼしている空き家等の解体にかかる費用の一部を補助する制度を「老朽危険空家等除去費補助金」と言います。すべての空き家が対象となるわけではなく、すぐにでも崩れてしまいそうな、周囲への危険があるものに限ります。

老朽危険空家等除去費補助金の対象物件となる条件

対象となる物件は以下の条件に当てはまるものに限ります。

老朽危険空家等の評価表によって判断されますが、非常に危険性が高い状態の空き家でないと承認されない可能性が高いです。

  1. 「老朽危険空家等の評価」表による評価が75点以上である特定空家等が対象。(名古屋市職員が現地調査により評価)
  2. 補助金の交付決定前に着手した工事は対象外。
  3. 補助金の交付決定があった日の属する年度の2月末日までに、工事が完了し、書類提出等のすべての手続きが完了する必要あり。
  4. その他、要項に記載すること。

引用元:名古屋市ホームページ

老朽危険空家等除去費補助金の対象者

補助金を申請できるのは、以下の条件をすべて満たしている方になります。

  1. 対象空き家の所有者又は所有者の同意を得た者。(所有者が複数いる場合は全員の同意が必要)
  2. 名古屋市の市税を滞納していないこと。
  3. その他、要項に記載する要件を満たしていること。

暴力団員など反社会的勢力の方は対象外となります。また、対象空き家について所有者が複数いる場合、「全員の同意が必要」となりますので、事前にご確認ください。

老朽危険空家等除去費補助金の金額について

老朽危険空家等除去費補助金については、現地の調査結果の評点によって限度額が変わります。内容は以下の通りです。

  1. 調査の結果、評点が75点以上の場合、除去工事費の3分の1を補助する(最大40万円)
  2. 調査の結果、評点が125点以上の場合、除去工事費の3分の2を補助する(最大80万円)

建物の基礎や、屋根、外壁などの状態が悪いほど評点が高くなりますので、補助金の金額も大きくなります。

例:解体工事費用が100万円の場合

  1. 評点が75点以上の場合:100万円×3分の1=約33万円
  2. 評点が125点以上の場合:100万円×3分の2=約66万円

となります。

老朽危険空家等除去費補助金の手続きの流れ

以下が「老朽危険空家等除去補助金」の手続きの基本的な流れとなります。

  1. 事前相談
  2. 職員による現地調査
  3. 補助金交付申請(交付の決定)
  4. 契約・工事
  5. 実績報告→補助金の請求→補助金の交付

事前相談から補助金の交付までの流れをしっかり把握し、手続きを進めていきましょう。
それぞれの段階での必要書類も多いため、順を追って説明していきます。

事前相談から交付の決定まで

状況によっては事前相談を行い、職員による現地調査を行うまでに数週間から2.3か月ほどかかる場合がありますので、補助金申請の手続きをする場合は早急に行動しましょう。以下の書類が必要となりますので、ご準備ください。

事前相談から交付の決定までの注意事項

ここでも注意いただきたいことが、「必ず補助金の交付が決定した後に着工すること」です。交付が決定する前に工事を開始してしまうと補助の対象外となってしまうため、事前に解体業者に「補助金を申請していること」をお伝えし、交付が決定した後に着工していただくように伝えておきましょう。

契約・工事について

老朽危険空家等除去補助金も上記の注意点に記載の通り、必ず交付の決定通知書を受け取ってから、着工するようにしましょう。解体工事については、近隣への騒音や振動などが激しくなるため、トラブルに発展する可能性があります。トラブル回避のため、近隣住民への挨拶・説明などは必ず済ませておきましょう。

実績報告について

解体工事が完了しましたら、20日以内に「工事完了実績報告書」を提出します。
年度末については「2月末日まで」の提出期限となりますので注意が必要です。
「工事完了実績報告書」と合わせて以下の書類が必要となりますので、ご準備ください。

また、解体工事業者に支払いを完了したことが確認できる書類、いわゆる「領収書」が必要となります。支払い方法によっては領収書を別途発行する必要がある場合がありますので、なるべく早期での支払いを行い、時間に余裕をもって行動しましょう。

また、上記の通り、解体工事を行った際の写真については「2方向以上」から撮影を行っておきましょう。「廃棄物を適正に処理したことを証明する写真」については、解体工事を始める際に前もって解体業者に依頼しておきましょう。

補助金の請求から交付について

「工事完了実績報告書」を提出し、補助金が確定したら「補助金確定通知書」がお手元に届きます。通知書が届きましたら、所定の請求書にて補助金の請求を行います。提出後、問題がなければ補助金が交付されますので、これで手続きはすべて完了となります。

最後に・・・

今回は” 老朽危険空家等除去費補助金”について紹介させて頂きました☆
愛知県名古屋市で解体工事をするにあたって解体費用の相場を今回紹介させて頂いたブログ記事を参考に、愛知県名古屋市での解体工事をぜひ検討してみてください。
その際、疑問な点がございましたらどんなことでもサポート致しますので弊社までお気軽にご相談くださいませ。