名古屋市におけるアスベストのレベル3・レベル2・レベル1の違いと撤去費用目安
2024.08.26(Mon)
アスベストは、かつて建築資材として広く使用されていたため、名古屋市内でも古い建物の解体やリノベーション時に対応が求められます。アスベストの健康リスクを理解し、適切な対応を行うためには、そのレベルごとの違いと撤去費用の目安を把握することが重要です。ここでは、アスベストのレベルごとの違いと、撤去費用について詳しく解説します。
Contents
1. アスベストとは
アスベスト(石綿)は、耐熱性、耐火性、耐酸性を持つ天然鉱物で、過去には建築材料や断熱材として多く使用されていました。しかし、アスベストの繊維が空気中に漂い、それを吸い込むことで健康に深刻な影響を及ぼすことが分かり、現在では使用が厳しく制限されています。特に名古屋市内の古い建物の解体やリノベーション時には、アスベストの適切な管理が必要です。
2. アスベストのレベルとは
アスベストのレベルは、その発じん性や危険性に応じて3段階に分類されています。レベル1が最も危険性が高く、レベル3が比較的低いとされています。各レベルに応じて、対応方法や撤去作業の内容が異なります。
3. アスベストのレベルごとの違い
3.1 アスベストレベル1:発じん性が著しく高い
- 危険性: アスベストレベル1は、最も発じん性が高く、空気中に繊維が簡単に飛散しやすいです。このため、健康被害のリスクが非常に高いとされています。
- 建材の種類: 石綿含有吹付け材などが含まれます。
- 使用箇所例: 耐火建築物の梁や柱、ビルの機械室やボイラー室の天井など。
- 除去作業: 完全な密閉空間の設置や封じ込め工法が必要で、専門の換気システムや防護装備が求められます。
3.2 アスベストレベル2:発じん性が高い
- 危険性: アスベストレベル2は、発じん性が高く、取り扱いには注意が必要です。物理的な刺激で繊維が飛散する可能性があります。
- 建材の種類: 石綿含有保温剤や耐火被覆材、断熱材などが含まれます。
- 使用箇所例: ボイラー本体や配管の保温材、空調ダクトの保温材など。
- 除去作業: 封じ込め工法や囲い込み工法が用いられ、飛散防止策が講じられます。工事前の届出も必要です。
3.3 アスベストレベル3:発じん性が比較的低い
- 危険性: アスベストレベル3は、比較的発じん性が低く、固形化された材料に使用されています。通常、日常的な使用では繊維が飛散するリスクが低いです。
- 建材の種類: 成形板や一部の断熱材が含まれます。
- 使用箇所例: 屋根材や外壁材、ビニール床のタイルなど。
- 除去作業: 湿潤化して粉塵の発生を抑える方法が一般的で、基本的な飛散防止策が必要です。
4. アスベストレベルごとの撤去費用の目安
- アスベストレベル1: 撤去費用は平方メートルあたり5万円から10万円程度。完全な密閉空間の設置や高度な防護装備が必要です。
- アスベストレベル2: 撤去費用は平方メートルあたり3万円から5万円程度。適切な防塵マスクや保護服の着用が必要です。
- アスベストレベル3: 撤去費用は平方メートルあたり0.3万円程度。一般的に比較的安価ですが、基本的な飛散防止策が必要です。
5. 名古屋市でのアスベスト事前調査と撤去のご相談は「株式会社Fastone」へ
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